医療介護連携懇話会 開催報告
2025年12月18日(木)18時30分より、当院4階センターホールにて、医療介護連携懇話会を当院主催で開催しました。
当日は、地域の医療・介護・福祉関係者の皆さまに多数ご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回の懇話会では、神徳会三田尻病院 病院長の豊田秀二より、インフルエンザおよびCOVID-19の最新の流行状況をはじめ、高齢者施設における感染症対応の現状と課題についてお話ししました。
特に、
・無症状者に対する抗原定性検査の特性と限界
・高齢者におけるCOVID-19の臨床的特徴
・施設内での過度な対応や職員負担の増大への懸念
・入院相談のタイミングや判断基準
など、日常の現場で直面する悩みや迷いに寄り添った具体的な内容を共有しました。
また、当院が考える施設入所者のCOVID-19入院要請の目安として、SpO₂低下、食事摂取不良、意識レベル低下、基礎疾患や免疫抑制状態などを例に挙げ、抗ウイルス薬治療の適切なタイミングや、早期相談の重要性についても説明しました。
終盤では、
「病院への相談のハードルを下げたい」
というメッセージとともに、ACP(人生会議)やDNARの考え方にも触れ、医療と介護が同じ方向を向いて患者さんを支えることの大切さを改めて確認しました。
さらに、今後の展望として、
多職種・多施設連携の深化、IT・AIの活用、地域全体での課題共有と統合など、垣根のない地域医療・介護連携の実現について意見交換を行いました。
当院では今後も、地域の皆さまと顔の見える関係を大切にしながら、医療・介護・福祉が連携した安心できる地域づくりに取り組んでまいります。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。


